富山市の側溝でベトナム人技能実習生のグエン・バン・ドゥックさん(21)が他殺体で見つかった事件で、グエンさんが失踪する前日に「ルームメートと口論している」と友人に連絡していたことが12日、捜査関係者らへの取材で分かった。
富山県警富山中央署捜査本部は、死体遺棄容疑で逮捕したベトナム国籍の技能実習生で、同居していた清掃作業員、ゴ・コン・ミン容疑者(20)との間にトラブルがあったとみて調べている。
捜査関係者や知人によると、2人は同じベトナムの語学学校に通い、昨年7月に来日した後も同じ清掃会社に所属。会社が用意した富山市のアパートに移住してからは、グエンさんは「ルームメートと生活上の摩擦が絶えない」などと友人の男女に相談していた。4月1日午後にもこの女性と電話中にゴ容疑者と言い争いになり「数日前から激しい口論をしている」と話していたという。